疑わしい妻の行動に夫の取った選択は・・・

依頼者は結婚6年目の32歳の男性。小学生の2人のお子さんをもちながら営業の仕事を続け、家庭を支えてきました。
奥様は2歳年上の34歳で、子供たちの世話をするかたわら、短時間のパートの仕事をしている、ほぼ専業主婦のような状態。
パートは週3日程度であり、子供が学校を終えて帰宅する時間には仕事を終えているため、いつも午後3時くらいには家にいるとのこと。
また、子どもが週末に習い事をしているために、その送り迎えに行くため外出するといった生活をしていました。
旦那さんが奥さんの浮気を疑い始めたのは、奥さんが帰宅した際、頻繁に菓子の入った手土産を持ってくるようになったことから。
勤務先は一般的な会社であり、そこでの事務の仕事なので、仕事先とは関係ないものだったそうです。
紙袋に入った菓子やケーキが家に置いてあったため、旦那さんは「どうしたの?」と聞いたとのこと。
その際、「○○スクール(子供の習い事)のママ友がくれた。」と言ったようです。
しかし、旦那さんもそのママ友とは面識があったため、後日、何気なくそのお礼をしたところ、ママ友からは「そんなお菓子あげていないよ。」と言われたとのこと。
その手土産がいつも丁寧に梱包され、誰かからの贈り物のように見えたため、旦那さんは奥さんを疑い始めました。
旦那さんは営業の仕事をしているため、そのことがあってから仕事中でも自宅付近をそっと車で通過したようです。
さらに、近所のコンビニやファミレスの前を頻繁に素通りしてみたとのこと。
すると、あるとき奥さんの車が自宅から5分程度のコンビニに置いてあり、見たことのない車と2台で並んでいるところを目撃しました。
当然、この状況では浮気かどうかなどは判断できないため、その後1か月ほど、決まった時間にそのコンビニの前を通ることにしたようです。
奥さんの車は不自然な時間にコンビニの駐車場に停めてあり、その隣りにはいつも同じ白のミニバンが停めてあったとのこと。
白い車のリアガラスにはステッカーが貼られてあり、その柄は明らかに男性の好みであることが推測されました。
旦那さんはこれを見て探偵事務所に調査を依頼。
奥さんが普段から家事をしないことや、夫婦の関係が冷めてきて、態度から愛情が感じられなくなっていることから、浮気を疑って調査に踏み切ったようです。
浮気調査1日目

旦那さんから依頼を受けたその週末、2名の男性調査員が稼働。
奥さんがコンビニに車を停めている時間帯に現場に行き、カメラを構えました。
すると、奥さんの隣りに停めていた白い車の中からは20代後半の男性が出てきて、奥さんの車には乗らずに窓を開けて会話をしている様子が確認できました。
さらに、その日は子供さんの習い事があったため、スクールバスで送られてくる時間まで待機。
すると、子供さんやママ友数人がいる中で、その男性も一緒に会話の中に入り、奥さんたちと楽しそうに話しているのがわかりました。
子供の習い事と関係のある男性かと思いきや、その男性はスクールバスが来ても、誰を出迎えるわけでもなく、ただ奥さんと話していることがわかりました。
これにより、他の子のお父さんという線は薄くなったため、調査員はそのまま調査を続行し、その日は男性の自宅をつきとめることに成功しました。
浮気調査2日目

翌日、再び旦那さんから、「妻の車が自宅にないから、どこかへ出かけているようだ。」との連絡が入りました。
調査員は再び自宅近くのコンビニに急行すると、案の定、奥さんの車と男性の車がまた2台並んで駐車されているのを確認。
そして、現場に着いてから15分後、ついに奥さんが男性の車に乗り込んでコンビニを出るところを目撃しました。
調査員はすぐに撮影の準備にかかり、2人の行く先を追跡。
すると、車は市街地を少しはずれたところにある大きな川の河川敷に入っていきました。
平日の昼間はほとんど車がはいったり、人が通るようなことはなく、河川敷の橋の下などは道路から完全に死角になるような場所でした。
調査員はすぐ撮影準備にとりかかり、遠くから望遠レンズを構えて車内の2人の様子を撮影。
すると、車を停めたあと数分したのちに、車内の2人が唇を重ねたり抱擁する様子がカメラに映しだされました。
明らかに不貞行為に至っているシーンも撮れ、浮気の証拠が確定。奥さんはその男性と仲が良さそうに談笑したりして、1時間後に河川敷を出ました。
その数日後も調査を続けると、2人は人目につかない場所に行っては車内でキスしたり、抱き合ったりとやりたい放題。
そのすべてをカメラに収めることに成功した調査員は、完全な浮気の証拠をもって、依頼者である旦那さんに提出しました。
離婚に向けてのプラン
旦那さんは提出したVTRを見て怒り心頭、すぐに離婚をすることを決意したようです。
「このような母親に子供と接してほしくない!」という思いが強くなったとのことでした。
ただ、浮気をした責任は妻にも相手の男性にもとってもらうため、調停を申し入れる準備をしようと、調査内容は秘密にして法的手続きに入る準備をしようとしました。
裁判所に出向いたり、財産に関わる書類を揃えたり、弁護士に相談したりと、やることがたくさん出てきました。
反論されたり、裁判までもつれた場合を想定して、調査をしていることは完全に秘密。
バレれば、相手の男性も奥さんも、浮気をしたことに対する反論を考えたり、調査に対する対策をうってくることが想定されました。
旦那さんは更なる証拠をつかむために、「奥さんと浮気相手を泳がせよう」と判断。調査員はさらなる証拠をおさえる準備をして、連絡を待ちました。
怒り爆発で協議離婚へ

旦那さんは仕事をもちながら、家庭内のトラブルに対応しなければなりません。
その準備が整うまでは奥さんに対しても子供さんに対しても、普段の「夫と父親」を演じなければならなくなりました。
しかし、その気持ちは長くは続かず、浮気の証拠を目の当たりにした旦那さんは調査の2日後に、奥さんに対してすべての事実をぶちまけました。
その決めてとなってしまったのは、奥さんの誕生日。子供さんを含め、家族で食事をしようと言っていた日のことでした。
旦那さんが帰宅すると、自宅のテーブルの上には、また菓子の入ったプレゼントが置かれていたのです。
旦那さんはこれを見てブチギレ。その場ですぐに義父母や親せきももすべて呼び出し、奥さんが浮気をしている事実を話しました。
怒りでまくしたて、事実を認めさせます。
そして、これまで考えていた離婚に関する条件を提示して、家族、親戚がいる前で奥さんに認めさせました。
当然、その場で離婚条件に合意する書類を書かせました。
こうして、調査からあっという間に協議離婚が成立。奥さんはその場で反論しましたがやがて泣き崩れ、パニックになったようです。
浮気調査は法律で相手と戦うための証拠採取の準備です。
しかし、その手続きにうつる前に、旦那さんの怒りはピークに達しました。結果として、怒りが爆発して協議離婚が成立したケースといえるでしょう。