あの宅配便が間違って届かなければ・・・
もしあなたのご主人が、webデザイナーやライター、コンサルタント、士業などのフリーランスで、住居用のマンションやアパート、ハイツなどの一室を借りて仕事をしている場合、思わぬところに浮気の種が転がっている可能性があります。
実際にこういう浮気のエピソードがありました。
webデザイナーとして個人で営業しているHさん(34歳)は、合計3棟からなる住居用マンションのA棟102号室を事務所として借りていました。
仕事がら、アマゾンなどの通販で備品などを購入することが多く、しょっちゅう宅配便が部屋に届くことがあり、運送屋のドライバーにも顔や住所を覚えられるほどヘビーユーザーになっていました。
そんなある日、いつものように宅配便からダンボール2箱の荷物が届きました。
かなり頻繁にネット通販を利用していたので、自分が何を注文したのか覚えていないこともよくあり、とりあえず開封して中身を確かめるというのが習慣づいていました。
身に覚えのない商品が
配達された2つの段ボール箱のうち1つを開封すると、どうにも注文した覚えのない商品が入っていたのです。
あれ、おかしいな・・・と箱を閉じ、天面に貼られている宛名を確認すると、自分の借りているA棟102号室ではなく、C棟102号室と書かれていました。
おそらくいつもの宅配ドライバーが、名前をよく確認せず102号室という数字だけを見て、注文が多い客だからそこだと早とちりしたのでしょう。
不可抗力とはいえ開封してしまった後ろめたさを感じながら、C棟102の人に荷物を届けにいったのです。
ちなみに商品は赤ちゃん関連のグッズで女性の方でした。
普段はまったく近所付き合いもなく、ましてや棟のちがう住人など顔も見たことがないような状態でした。
とりあえずインターホンを鳴らすと若い女性の声。
「すみません、A棟102のHですけど、宅配便の方が間違ってうちに荷物を届けてしまったようで・・・」
と事情を説明すると、はい、わかりましたー、と返事の後玄関先に出てくれました。
その雰囲気は、女優の石原さとみを少しふくよかにしたような、柔らかい雰囲気を持った女性。
「わざわざ届けていただいてありがとうございます」
「いえ、とんでもないです」
簡単な言葉を交わしその日は終わったものの、かわいい女の人だな、とHさんは久しぶりに感じたときめきとよからぬ想像を抱くようになりました。
運命とはわからないもので、その後しばらく経ってから、二人の関係が急接近する出来事が起こってしまうのです。
居酒屋で偶然の再開、意気投合
Hさんは普段は自宅近くのこのマンションで仕事をしていましたが、月に1、2度ほど同業の友人と息抜きも兼ねて某地方都市の繁華街へ出向くことがありました。
そんなある時、いつもの友人と馴染みの居酒屋に入ると、数席離れた先に何やら見覚えのある顔が。
それは間違って届いた荷物を渡しに行った、あの石原さとみ似の奥さんだったのです。
向こうもHさんに気づき、挨拶をかわす二人。奥さんの方も友達と二人だったため、その場で2対2の合コンのような流れになりました。
もしあの荷物の届き間違いがなかったら、当然顔も知らない二人だったので居酒屋の出会いやその後の展開もなかったでしょう。
奥さんは専業主婦で、ご主人は単身赴任をしていて、旦那とはすれちがいの生活だったこと、夫婦の営みもなく将来に不安を感じていたこと、など酒の席でいろいろと不満を聞き出したHさん。
アルコールの力もあり、シモ系の話も含めてかなり親密な関係になってしまいました。
その場でLINEを交換し、そこからスマホで楽しく危険なやり取りを繰り返すようになってから、実際に一線を超えてしまうまで約2ヶ月。
足がつくのを警戒して、二人で会うのはかなら離れた都市で待ち合わせていたそうです。
ただ、仕事上でもあまり人に会うことがなく、東京方面の出張以外にそこまで外出のなかったHさんだったのに、ちょっとした勉強会という名目での外出(浮気相手と会う)がふえたこと、LINEのトークやゲームなどの画面(※)を見られるのを嫌がるようになったことから奥さんが不審に思ったとのこと。
(※)友人のハイスコアを見られるゲームなどがあり、浮気相手が本名で登録していたため警戒したものと思われます。
ついに、仕事場に出向いた奥さんが浮気の痕跡を見つけ、事態が発覚。現在は離婚調停の真っ最中となっており、多額の賠償金を含めHさんには大きな代償となってしまいました。